「薬膳」という名にふさわしい味噌

玄米に強い抗ガン作用があることを私が発見したのは、今から30年以上も前のことです。その成分は主に米ぬか部分に含まれていて、RBAとRBFと名付けました。まず、RBAはα‐グルカンである多糖類で免疫系統を活性化してがんを縮小させる作用があります。RBFはがん細胞が生きていくために必要なエネルギーを熱に変え、無駄に使わせることで、エネルギーを補給できなくする機能を持ち、これによって、がん細胞はDNAが断ち切られ、分裂出来なくなり、がん細胞の自己死(アポトーシス)を導くのです。
玄米の効能を体験的に知っていた昔の人々は、玄米粥を病人食として広く用いてきました。また「医者に金を払うよりも味噌屋に払え」という諺のように、昔から味噌は万病の薬として食べられてきました。明治の食医・石塚左玄が玄米の意義に着目し、これを受け継いだ人々がマクロビオティックとして広め、現在では「古くからの日本食=健康食」として世界で認識されるに至っています。玄米や雑穀を中心とした医食同源が求められつつあります。
『沖縄薬膳美ら味噌』は、玄米のRBA・RBFの効果をその独持の製造方法で、引き出し、手間ひまかけて造られています。まさに「薬膳」という名にふさわしいものでしょう。

’72年琉球大学医学部医学科病理学教授に就任、長年にわたりガン細胞に対する食物の作用機序について研究。退官後は、介護老人保険「おおざと信和苑」で施設長を務める傍ら、病気研究や病理組織診断を通じて地域医療に貢献している。